残念ですが、この考え方は大間違いです!スライス癖の矯正を諦め、左を向いて打っているようでは、ゴルフのスコアを伸ばすことは難しいです。その最大の理由は、スライスは飛距離が約10%落ちることです。
ゴルフにおいて、飛距離のロスが致命的に不利であることは、初心者の人でも容易に理解できるはずです。特にグリーンを狙うショットは、ランが少なくて止まりやすい弾道を打つのが基本です。グリーンで止まりやすいのは、高い弾道のショット~即ちより短いクラブで打つ方が、圧倒的に有利です。アイアンは一つ番手が下がる毎に、ロフトの角度が平均4度ずつ増え、その分弾道も高くなり、止まりやすく(ランが出にくく)なります。
| 平均的なアイアンのロフトの角度 | |||||
| 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW |
| 26度 | 30度 | 34度 | 38度 | 42度 | 46度 |
しかし、スライスする事を前提に打つのであれば、飛距離が約10%ロスするので、番手が一つ大きなクラブにする必要が生じます。当然、ロフト角が4度立つので弾道が低くなり、グリーンで止まり辛くなるので、スコアメイクで明らかに不利になります。
またゴルフでは、ロフトの立った長いクラブの方が、物理的に横に曲がりやすく(スライスがきつく)なります。ショートアイアンが左右に曲がりにくいのは、ロフトの角度が大きい為、バックスピンが強くかかり、サイドスピンを打ち消してくれるからです。ゆえに、同じ距離を打つのであれば、なるべくロフトの大きなクラブ、例えば5番アイアンより6番アイアンの方が、方向のコントロールが狂いにくいのです。
従って、スライス前提で長いクラブで狙えば、よりスライスが強く出やすいので、方向のブレが大きくなります。いつも同じ角度で曲がるならいざ知らず、大きくスライスしたり、あまり曲がらなかったりと、ショット毎にブレが大きくなるので、スコアメイクがままなりません。左を向いて打っている時、スライスせずに左に引っかけたりしたら、ボールは林の奥底に消えていくことに・・・。
スライスを矯正しない場合の欠点をまとめると
- 同距離でも大きなクラブが必要になり、グリーンで止まりにくい
- 同距離でも大きなクラブが必要になり、方向のブレが大きくなる
となります。ですから、スライスするという悪癖は必ず矯正しなければ、スコアを伸ばせないのです。スライスする事には必ず理由があり、それが分かれば必ず矯正することが可能です。左を向いて打つというのは、あくまでコースへ出た日にどうしてもスライスが出まくってしまう時の、応急処置としての方法に留めるべきなのです。