2014年1月19日日曜日

スライス癖は左を向いて打てば良い ~は大間違い!

ゴルフにおける癖というのは非常にやっかいで、スライス癖のある人は大半のショットがスライスします。このため、初心者の中には「どうせスライスするんだから、最初から左を向いて打てば良いだけでしょ!」と思っている人が少なくありません。

残念ですが、この考え方は大間違いです!スライス癖の矯正を諦め、左を向いて打っているようでは、ゴルフのスコアを伸ばすことは難しいです。その最大の理由は、スライスは飛距離が約10%落ちることです。

ゴルフにおいて、飛距離のロスが致命的に不利であることは、初心者の人でも容易に理解できるはずです。特にグリーンを狙うショットは、ランが少なくて止まりやすい弾道を打つのが基本です。グリーンで止まりやすいのは、高い弾道のショット~即ちより短いクラブで打つ方が、圧倒的に有利です。アイアンは一つ番手が下がる毎に、ロフトの角度が平均4度ずつ増え、その分弾道も高くなり、止まりやすく(ランが出にくく)なります。

平均的なアイアンのロフトの角度
5I 6I 7I 8I 9I PW
26度 30度 34度 38度 42度 46度

しかし、スライスする事を前提に打つのであれば、飛距離が約10%ロスするので、番手が一つ大きなクラブにする必要が生じます。当然、ロフト角が4度立つので弾道が低くなり、グリーンで止まり辛くなるので、スコアメイクで明らかに不利になります。

またゴルフでは、ロフトの立った長いクラブの方が、物理的に横に曲がりやすく(スライスがきつく)なります。ショートアイアンが左右に曲がりにくいのは、ロフトの角度が大きい為、バックスピンが強くかかり、サイドスピンを打ち消してくれるからです。ゆえに、同じ距離を打つのであれば、なるべくロフトの大きなクラブ、例えば5番アイアンより6番アイアンの方が、方向のコントロールが狂いにくいのです。

従って、スライス前提で長いクラブで狙えば、よりスライスが強く出やすいので、方向のブレが大きくなります。いつも同じ角度で曲がるならいざ知らず、大きくスライスしたり、あまり曲がらなかったりと、ショット毎にブレが大きくなるので、スコアメイクがままなりません。左を向いて打っている時、スライスせずに左に引っかけたりしたら、ボールは林の奥底に消えていくことに・・・。

スライスを矯正しない場合の欠点をまとめると

  • 同距離でも大きなクラブが必要になり、グリーンで止まりにくい
  • 同距離でも大きなクラブが必要になり、方向のブレが大きくなる

となります。ですから、スライスするという悪癖は必ず矯正しなければ、スコアを伸ばせないのです。スライスする事には必ず理由があり、それが分かれば必ず矯正することが可能です。左を向いて打つというのは、あくまでコースへ出た日にどうしてもスライスが出まくってしまう時の、応急処置としての方法に留めるべきなのです。

スライスする原因1~クラブフェースが開いている

スライスショットが如何に問題であるかは、前回のスライスは飛距離が約10%ロスするのページでご理解頂けたでしょう。スライスに悩まされている人は、その原因を探り、矯正していかないと、スコアを伸ばしていく事が物理的に難しいのです。

では、スライスの原因は何なのでしょう?アマチュアゴルファーで最も多いとされる原因は、インパクトの瞬間にクラブフェースが開いている事です。

ゴルフでは、テイクバック(バックスイング)していくと、意識しなければ必ずクラブフェースが目標よりも開いていきます。トップでは、クラブフェースは大きく右に向いており、それがダウンスイングで徐々に閉じていき、インパクトの瞬間にアドレスと同じ角度~目標と正対することになります。

スイングの軌道とフェースの向き
ですから、インパクトで腕より体が突っ込んでしまうと、いわゆる「振り遅れ」になり、フェースが開いてスライスします。逆に体の回転が遅く、腕が先に出すぎると、いわゆる「手打ち」になり、フェースが閉じすぎていて左方向に飛ぶ(フック)ことになります。

そしてアマチュアゴルファーの場合、ドライバーからミドルアイアン位のクラブでは、どうしても「飛ばす」という意識が強いため、体が先に突っ込む⇒振り遅れが多くなります。そのため、フェースが開いたままインパクトするので、スライスする原因となるのです。逆に100ヤード以内のアプローチショットでは、コントロールを良くしようと考える余り、体の回転が不十分になり、手打ちになって左に引っかける事が増えてくるのです。

つまり、クラブフェースが開いている事が原因のスライスは、体が突っ込まないようにする事と、インパクトまでにフェースが閉じるように意識付けて練習する事が、矯正の第1段階となります。

そして、フェースが開く事の矯正方法は、ストロンググリップに変える事と、ダウンスイングで早めに左手の甲側(=右手の平側)が目標に向くようにすることです。

イメージ的には、インパクトで手首が返るように思いがちですが、そのように意識すると手打ちになりやすく、逆に引っかけるミスが多くなりますので、注意が必要です。また、手首を返そうとばかり意識すると、左手首や前腕裏側の筋肉を痛めやすいです。私もスライス矯正の初期段階で、この失敗を犯し、左手の筋肉痛が酷かった記憶があります。

手首を返すのではなく、あくまで左手の裏側全体を目標に向けていく、ダウンスイングで腕全体を早めに返していくイメージで練習するのが、スライス矯正のコツです。

スライスは飛距離が約10%ロスする

スライスは、多くのアマチュアゴルファーが悩まされている問題です。ショットが曲がる悪い癖としては、フックの方がまだマシで、スライスはスコアアップを目指す上で最悪の状態です。なぜなら、スライスはストレートボールやフック(ドロー)に比べて、飛距離が大きくロスされるからです。

スライスでどれだけ飛距離が落ちるのかというデータは、ネット上に幾つか載せられていますが、定義が曖昧でよく分かりません。中には、ドライバーで40ヤード差が付くという統計もあったりしますが、ストレートが何ヤードでスライスが何ヤードなのか、具体的な数値が無いと理解しにくいですよね。そこで、私が実際に打つデータを元に、飛距離のロスを考えてみます。

【私のスイングデータ】ドライバーのヘッドスピード=平均45~6m/s

  • 真っ直ぐ打てた場合の平均飛距離=約250ヤード(キャリーで225y)
  • スライスした場合の平均飛距離=約220ヤード(キャリーで200y)
  • 7番アイアンの飛距離=約150ヤード
  • 7Iでフェードした時の飛距離=140ヤード弱

上記のデータは、ゴルフショップなどで試打する際にコンピュータが弾き出した値と、実際に練習場で打った時の数値を総合したものです。

私はアマチュアゴルファーの中では比較的パワーがある方で、ヘッドスピードは45m/sを超えますから、ドライバーが「まっすぐ飛べば」250ヤード前後は飛びます。ところが、同じドライバーショットでも、スライスが掛かった場合には、飛距離は平均で30ヤード位落ちてしまいます。私の行きつけの練習場は最大200ヤードなので、スライスした時はいつもキャリーでギリギリ届くかどうかですが、ストレートやドローなら楽勝でネットの中段位に当たります。

同様に、私は7番アイアンでミスをしなければ150ヤードほど飛びますが、少しフェードすると140ヤード程度、強くスライスが掛かると130ヤード程度しか飛ばなくなります。

この事実から考えると、ゴルフでショットがスライスした場合、およそ10%ほど飛距離のロスが生じる計算になります。番手で言うと、完全に1クラブ下の飛距離になるわけです。

スライスで飛距離がロスされる理由は、主に二つです。一つ目は、スライスはクラブフェースが開いた状態でインパクトしているので、スイングの力が100%ボールに伝わりきらないからです。丁度、野球で「流し打ち」すると飛距離が落ちるのと同じです。東京ドームの看板に引っ張って当てられる選手は沢山居ますが、流し打ちで届く人はほとんど居ません。流し打ちはスイングの『途中』で打っており、しかも手首が返っていないので、ボールにパワーが伝わりきらないからです。

飛距離がロスされるもう一つの理由は、スライスはボールのバックスピン量が多い事です。バックスピンが多いと、打球が「吹き上がる」状態になり、落ち際で大きく失速します。またバックスピンなので、ランが出にくい(落ちてから転がらない)のです。

2014年1月18日土曜日

スライス~初心者ゴルファー最大の悩みを矯正する方法

このサイトは、初心者ゴルファーが最も多く抱える悩みである「スライス」について、その原因と矯正方法を紹介し、スライス病を無くす為のサイトです。

ご存知のように、ゴルフにおけるスライスとは、打球が右方向に曲がっていくミスショットの事です(左利きの場合はこの逆)。そして、スライスよりも更に酷い、右45度以上の角度に飛んで行ってしまうミスショットが、シャンクと呼ばれます。

アマチュアゴルファーの8割以上が、スライスする癖で悩まされていると言われます。初心者になると更に深刻で、シャンクも含めれば95%以上の人が、スライス病に陥っているはずです。人間の健康とガンの関係のように、世界中のゴルファーにとって最大の敵となっているのが、スライスなのです。

そしてスライスには、ゴルフにおいて致命的な欠点といえる「飛距離が落ちる」という問題点を抱えています。スライスショットは、その原理上、ストレートボールやフック(ドロー)ボールに比べて、必ず飛距離が落ちてしまうのです。これはアマチュアだからという理由ではなく、タイガーウッズが打とうが石川遼くんが打とうが、スライスボールは必ず飛距離がロスされるのです。

・関連ページ;スライスは飛距離が約10%ロスする

しかし当然ながら、ショットがスライスする事には、明確な原因があります。大きく分けると、インパクトの瞬間にクラブフェースが開いている(返りきっていない)事と、スイングが「アウトサイドイン」に振られているという、二つの原因が考えれます。

逆に言うと、この原因を取り除く事が出来れば、打球がスライスするという悪い癖は、完全に矯正する事が可能なのです。当サイトでは、このスライスの原因を原理的に分析し、スライス病に「永遠のサヨナラ」を突きつける事が目的です。皆様のゴルフライフのお役に立てれば幸いです。