スライスの原因で最も多いのは「クラブフェースが開いて(返りきらずに)インパクトしている」事です。特にゴルフの初心者がスライスする原因のほとんどが「フェースが返っていないこと」にあります。
以前に解説したように、ゴルフのスイングはテイクバックでフェイスが開いていき、ダウンスイングでそれが閉じていくという、開閉運動が伴います。そして初心者の人は、ほとんどがフェイスが閉じるのが遅くなり「振り遅れ」が起きます。特にクラブヘッドの大きなドライバーでは、その傾向が顕著です。意識的にヘッドを帰そうとしない限り、初心者のドライバーショットはほぼ確実に、振り遅れのスライスが出ます。
⇒スライスする原因1~クラブフェースが開いている
しかし、高速で行うゴルフのスイングで、ヘッドを返す動きを意識的に行うことは難しいです。なるべく自然にヘッドが返るスイングにすることが、上達への最善策です。
自然にクラブヘッドが返りやすくする方法の一つに、グリップを「10フィンガーグリップ」で握ることが挙げられます。10フィンガーグリップとは、文字通り10本の指すべてを使ってクラブを握る方法です。ベースボールグリップとよく似ていますが、親指をゴルフ式にシャフトに這わせて握る点が少し違っています。
この10フィンガーグリップは、ゴルフの一般的な持ち方とされているオーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップよりも、ダウンスイングでクラブヘッドが返りやすいという特長があるので、スライスを矯正するのに最適なグリップです。オーバーラッピンググリップなどでは、シャフトを9本の指でしか支えないので、力が入りにくく、また安定性も悪いことが、ドライバーのように大型ヘッドのクラブフェイスが返りにくい理由です。
以下、10フィンガーグリップの日本での第一人者の今井秀和プロの解説動画です。
特にまだグリップが固まっていない初心者の方は、オーバーラッピングのような奇妙なグリップは捨てて、10フィンガーグリップに慣れていく事をお勧めします。
かくいう私も、この10フィンガーグリップ+左右両腕ともストロンググリップに握るよう強制したことが、スライス癖を克服できた最大の理由です。しかも力が入りやすいので、飛距離も伸び、キャリーで220~30ヤードだったドライバーも、キャリーで250ヤード飛ぶようにまでなりました。
またオーバーラッピングやインターロッキングは指を痛めやすいという点でも、アマチュアゴルファーにはお勧めできません。私の場合、オーバーラッピングから10フィンガーグリップに変えてからは、練習場で300球以上打っても平気になり、手の平の変な所にマメが出来たりしなくなりました。